2019年05月24日

赤い風に吹かれながら

ちょうど10年になりましたので、思い出しながら書いています。
実はソロCDを出していました。
「赤い風に吹かれながら/道化」です。
10年前といえば、もう既にソロ活動から「The Roots」に移っていたので
今更ソロシングルも出す必要が無いといえば無かったのですが、
結果としてはThe RootsのCDより先に制作しました。

完成後しばらくして、作詞のsantaさんは亡くなりました。

そもそもこの詞をいただいたのはその時から数えても1,2年は経っていたのかも知れません。
そしてsantaさんが大病を抱えたことを知ったことがCD制作のきっかけになりました。
生命の行方など誰にも分からないけど、少なくともこのことで喜んでもらって元気になってもらいたい。
ただそれだけでした。
それと、治療用の器具を買ってあげたくて、そのままだと気を遣うかなと思い、
CDを作ればその売り上げたお金で買うから心配ない、と伝えることができるし
CDを作る理由は僕にとって十分すぎるほどでした。

曲先に後から詞を書いていただき、そのイメージで編曲をやり直しました。
2曲目は、BLOOMという作家集団を作っていた浪花乃月さんから頂いていて、同じく音源化できていなかった「道化」。
この2曲で製品化しようと決めました。

10年前の3月頃、プレスが終わると、
僕は行けなかったのですが、santaさんの住む柏崎市へBLOOMのメンバーが製品を届けに会いに行ってくれました。
いただきものですが、その時の写真です。

ピアノを弾いているのはhiroさん。
ギターはminoruさん。
右がsantaさん。

1118023156_146.jpg

santaさんが喜んでいたと聞いて僕もとてもうれしくなりました。
軌跡もあるかな、なんて願いましたが、甲斐なくsantaさんは旅立たれました。

  醒める夢ならそれでもいい
  旅の途中で笑えるなら
  馬鹿な道を選んだ時
  残るものなんか数えちゃいけない

詩の世界は、破天荒だったsantaさんそのもののような気がしています。

akakaze.png
今回、この2曲を音楽配信することにしました。
そう思ったきっかけは
スタジオに来る生徒さんに
「昔の曲も出したら?」とすすめてくれたからです。

そうかそれもアリやな、と思って手続きしていたら、いろんなことを思い出してしまい、今こうして書いています。
この歳まで生きていたら、永遠の別れというものは何度もあるわけで
その度に、生きれなかった人のためにも一日一日一生懸命生きようと思うのに、
ついつい日々の中でそのことを忘れてしまう。愚痴も文句も多くなる。
何かが出来るということがどれだけ幸せなことか、ふと忙しさの中で手を止めて、今思い起こしています。

BLOOM。The Roots。何度も喧嘩したのに未だに一緒に作品作ったり演奏したり飲んだりしています。
この仲間との出会いがあって、時間はかかったけど100%音楽の世界に今いてます。
ほんまに感謝せなあかんね。しょっちゅうボヤいてごめんなさいm(_ _)m
そして皆様、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

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Spotify・LINEMusic・iTunes・Googleplay等、各社の配信が完了しました。
ちょっと古い音ですが、一度お聴きください。
以下はYoutubeMusicのリンクです。





posted by ROOT at 19:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする